先日、社会福祉法人会計の研修に出てきました。

平成24年度から順次適用され、平成27年度から完全移行された社会福祉法人会計基準

について勉強するためです。

 

私は、独立する前に勤務していた会計事務所で平成16年ごろから21年ごろまでおよそ

5年間、社会福祉法人の会計についてその設立時から担当していたことがありました。

 

その当時、社会福祉法人の会計についてほとんど知識もない状態でしたが、ちょうど会計基準が

損益計算書の考え方を取り入れる方向に改定されたこともあり、通常の会計処理はなんとか

こなしていました。民間では通常は発生しない施設建設のため国庫補助金の受け入れなど社会福祉法人

特有の処理もありましたが、本を読んでこれでいいのかなぁと不安になりながら進めていた記憶があります。

 

しかし、県の監査が入ってみると数えきれないほどの指摘を受けました。

会計処理がどうこうではなく、その前提となる会計処理規定がどうなっているのか、その規定は実態に合って

いるのか、などなど。その時にようやく社会福祉法人とはどういうものなのか、どのように運営して

いくものなのか理解できました。

その後も毎年、監査が入っていましたが、当然ながら年々改善を重ねていきましたので指摘事項も

徐々に少なくなり、監査も年1回ではなくなったときに担当者交代となりました。

 

それからは社会福祉法人の会計には携わっていませんでしたが、研修の機会があるということで参加

しました。当然ですが、根本的な会計処理の方法などは変わっていませんでしたが、社会福祉法人を

取り巻く環境が変化しているため、社会福祉法人に求められることも変化してきて、その点から

提出を求められる書類が複雑化してきているのかなというのが研修を受けた感想でした。

 

これから実務としてお役に立てるように少しずつ勉強していきたいと思います。